関節リウマチ

関節リウマチとは、原因不明の関節の滑膜に炎症が起こることで、様々な機能障害をきたす、全身性消耗性疾患です。

あちこちの関節が痛む、朝起きてから手がはばったい、動かしにくいなどが初発症状となります。

最近では血液検査でかなりの確率で関節リウマチと正確に診断できるようになりました。
最近の研究の結果、できるだけ早い段階で関節リウマチと確定診断を下し、初期から強い治療をすることが関節の破壊や機能障害、ひいては寿命を延ばしうることが明らかになってきています。

ここ10年間で治療内容も飛躍的に進歩し、様々な治療の選択ができるようになってきました。
メソトレキセートなどの免疫抑制剤や、エンブレル・アクテムラ・オレンシアなどの生物学的製剤を合併症に注意しながら、使用することで、質の高い生活を送ることができるようになってきています。

当院では東京医科歯科大学膠原病・リウマチ内科より医師の派遣をうけ、リウマチ学会リウマチ専門医による診断・治療・経過観察を行っています。


関節リウマチは、治療を適切に行わない場合、発熱・貧血・体重減少などの症状を起こし得ます。
また、肺を中心に、皮膚・目・そのほかの内臓にも病気を起こしてくることもあり、全身管理が必要となってきます。
特に肺疾患に関しては、間質性肺炎(リウマチ肺、薬剤性、ウイルス・真菌)、気道病変、細気管支炎、肺炎など、リウマチ患者さんの生命予後に直結する合併症が多いことが知られています。
当院では、リウマチ患者さんの肺病変を熟知した複数の呼吸器内科専門医により定期的にリウマチ患者さんの肺病変のチェックを行っています。

悪くなる前に対処することで、患者さんの生活の質を落とさないように努めています。